私が仕事で書いた文章を読んで、
ウケて笑った人がいるらしいのです。
仕事の内容上、私は
「読んだ人の反応を直接観察する立場にない」ので、
詳しいことは判らないのですが。
そうか、あれは少しは笑えるのか。
そうなのか。
と思ったのは、私は落語やコメディや漫談や、
その種のものを全く書いたことがなく、
それが最初の一本だったからです。
その種の訓練とかを受けたこともないので、
昔からコメディなどで使われている、
「よくある手法」を再現しただけです。
なかには、こんな昔ながらの段取りでいいのか、
というものもありました。
でも、昔ながらの笑いの段取り、
ありふれた手順であるということは、
いつの時代も、
人間にたいして通用してきた手順だということ。
なんとか有効だったらしいのです。
どちらかというと、人を笑わせるためには、
難しい笑いの手法を使うより、
ひたすら真剣に生きている人間を書くほうが簡単です。
「金色夜叉」とか、「宇宙船レッド・ドワーフ号」とか、
真剣にやればやるほど、
なぜか見た人が笑うというバターンがあります。